成人式の季節がやってきた。昨今は各地でその混乱ぶりが伝えられ、成人式を行う意味も問われつつある。だが、そうした喧噪を離れ、あらためて成人式について考えてみると、さまざまなものが見えてくる。
蕨市の成年式に込められた思い、沼津市の分散型成人式の取り組み、そして仙台市の成人式企画運営に携わった参加者からの視点。成人式にかかわる視座は多様で、示唆に富んでいる。
成人になるための通過儀礼という意味では、かつて多くの村落にみられた若者組の存在も忘れてはならないだろう。地域共同体のなかで、子どもから大人へと変わる過程は、厳しく稠密な集団生活であった。いまではほとんどなくなってしまった伝統的成人儀礼に思いを馳せるとき、現代の成人式もまた違った側面が見えてくる気がする。
子どもから大人への移行。今回の特集では、この故くて新しい問題を考えてみたい。
成年式の起源とその変遷
沼津市における分散型成人式と新成人議会
仙台市成人式実行委員会に参画して
沼津の若者組と鳥羽の寝屋子にみる地域共同体の成人儀礼
富山県のほぼ中央から南東部分まで、県の面積の約3分の1を占める富山市。海の幸に恵まれた富山湾から3000メートル級の山々が連なる立山山麓まで、海も山も平野もある豊かな市として知られている。平成17年4月に、富山市、大沢野町、大山町、八尾町、婦中町、山田村、細入村の合併で、新しく誕生した富山市では、市町村民会議も合併し、新たな「青少年育成富山市民会議」(以下、富山市民会議)が誕生した。
人口42万人、7市町村の合併に伴い、市民会議にはどんな影響があるのだろうか。また、同様の課題は富山市にのみ起こっていることではなく、全国で見られることではないだろうか。富山市民会議の2年目の挑戦を追いながら考えてみたい。
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